ポール・アルベルト・ライトナー(1957年オーストリア生まれ)は、写真・アーティスト・ブック・強迫的なアーカイブ収集を組み合わせる写真家。旅・日常的な事物・自伝的な蓄積を通じて、写真を単なる記録ではなく生きられたアーカイブ的な世界として構築する。
1957年オーストリア生まれ。1980年代以降活動する写真家で、オーストリアのオーサー写真の伝統と、強迫的な収集・アーカイブ整理・アーティスト・ブック制作との密接な結びつきで知られる。*1
主要なテーマは、アーカイブ、旅、収集、自己認識、見つけられたオブジェクト、伝記、アートと生の交織である。写真・アーティスト・ブック・イメージのコレクション・オブジェクト・アーカイブ的配置の組み合わせ、時間をかけて集められた日常的なモチーフへの反復的な注意が特徴であり、単一の代表作ではなく秩序づけ・再発見・回帰に基づく方法をとる。*1 Camera Austriaによる最近の提示は4十年間の作品を「写真的世界」として枠組みし、一つの象徴的なシリーズではなく反復するモチーフ・見つけられたオブジェクト・イメージシステムを通じて構築されたものとして示す。椅子・傘・旅の状況の写真は日常的なモチーフが記憶と自己考察の媒体となる過程を示す。*2 ライトナーは材料に繰り返し戻ることでイメージを発見・再発見し、アーカイブ自体を自己考察と時間的な反省の道具とする。これはベッヒャー的な類型論的比較とは異なり、写真が体験された世界と個人的な秩序づけの再帰的なシステムとなる実践である。*1 写真・アーティスト・ブック・アーカイブが相互に絡み合った実践として理解されるようになったオーストリアの芸術写真の文脈に登場した作家として、収集と反復を通じて写真が世界の中で生きるための道具となる可能性を示した点に歴史的意義がある。*2
最近の機関的な枠組みはライトナーのアーカイブを中立的な貯蔵庫としてではなく生きられた・強迫的で・再発見の生産的な場として強調する。旅や街頭写真家に単純化することは適切ではなく、収集・アーカイブ・自伝が写真を内部から再組織する実践として位置づけることが重要である。*1