ヤサンスキー&ポラク(Lukas Jasanský と Martin Polák によるデュオ)は、ベルリンを拠点に活動するアーティスト・デュオ。平凡な建築・インテリア・日常的な事物の写真を通じて、社会史の残滓が普通の表面に沈殿していく過程を静かな観察によって記録する。
ルーカス・ヤサンスキーとマルティン・ポラクによるベルリンを拠点のアーティスト・デュオ。日常的な建築・室内・オブジェクトを主題とした長期的な作品で知られ、ポスト統一ドイツの物質的記憶の視覚化に関わる実践として論じられてきた。*1
主要なテーマは、平凡な建築、歴史的な残滓、日常的なオブジェクト、戦後の記憶、普通の空間に宿る社会史の視覚的持続である。正面的・静かに記述的なカラー写真、連続的な提示、ファサード・室・オブジェクトへの意図的に非劇的な扱いが手法的な特徴であり、表現的な修辞を抑制することで歴史的な堆積が日常的な表面を通じて現れる空間を開く。*2 プロジェクトの説明は家庭的な室内・ファサード・記念物・見過ごされた物質的痕跡に繰り返し焦点を当て、スペクタクルではなく歴史の余生が目立たない形式の中に宿ることを示す。感傷性なしに普通のものを撮影することで、記憶が間接的・分散的・物質的なものとなる空間を生み出す。*1 再統合・アーカイブの再読・イデオロギーの物質的残滓への注意が高まった統一後の中欧という1990年代以降の文脈に属する実践として、写真を瞬間的な啓示ではなく遅い歴史的注意の媒体として機能させた点に歴史的意義がある。ベッヒャー的な明晰さを継承しながらも社会的記憶と近代史の平凡な残像へと方向を転じたポスト・コンセプチュアルなドキュメンタリーの系譜に位置づけられる。*2
受容はデッドパンな表面と歴史的深度を一貫して強調し、一見ほぼ中立に見える画像の中にも注目を促す。単純なドキュメンタリーと呼ぶことは適切ではなく、記述的な写真を通じて日常性の中に歴史的意識を再活性化する実践として位置づけることが重要である。*1