1962年デンマーク生まれ。写真・映像・音・インスタレーションを通じて、オカルト・薬物・植民地主義・カウンターカルチャーなど証拠が不完全または汚染された歴史を探求するリサーチ主導型の実践で知られる。歴史を確認するためではなく、その残滓の不透明性を暴露するために映像を使う。
クスターの実践の核心は、証拠が不完全または汚染された歴史的・文学的エピソードを出発点とし、写真や映像によってそのドキュメント的な閉じ方に抵抗することにある。スタルケとマルメの資料はともに、クスターが「歴史・想像・知覚の境界」を探求するために芸術を用いることを強調する。*2
《Tarantism》《Morning of the Magicians》《My Frontier Is an Endless Wall of Points》といった作品は、薬物・オカルト的実践・植民地的ルートを素材として、演じられた反復・再現・投機的な再構築を通じて映像化する。*1 アーカイブへの参照・旅・辺縁的な歴史を素材とするポスト・コンセプチュアルな潮流に属しながら、変性意識と身体に刻まれた歴史的残滓への一貫した関心によって独自の位置を占める。ドキュメンタリーの形式を採りながらその確実性を内側から揺さぶり、不完全にしか回収できない歴史に対して適切な映像形式を発明した作家として位置づけられる。*3