植田正治Shoji Ueda

植田正治(Shoji Ueda)は、日本写真を考えるうえで欠かせない写真家です。このページでは、日本写真を手がかりに、写真史の流れの中での位置づけを、関連作家・運動・出典とあわせてたどります。

基本情報
日本
生没年 1913–2000

解説

植田正治(1913–2000)は鳥取県境港生まれの写真家。1930年代に活動を開始し、鳥取砂丘や山陰地方の風景を舞台に独自の演出写真「植田調」を確立した*1*2

植田の代表的な方法は、家族や近隣の人びとを砂丘など開けた場所に配置し、前景に向かって整然と組み立てた画面のなかに、静かな滑稽味と詩的な感覚を同居させることにある。作品集「小さい伝記」や砂丘シリーズは、非都市・非アカデミックな地点から生まれた演出写真として、日本写真史の中で特異な位置を占める*2*3。構成の要素は正面性・疎な空間・精密な人物配置で、即興的なリアリズムとも都市的モダニズムとも異なる方法論をとる*1。1930〜40年代に機能した地方のアマチュア写真ネットワークを足場にしながら、独立した様式言語を発展させた点も重要で、写真史における革新が東京一極ではないことを示している*2*3

日本での受容は一貫して強く、植田正治写真美術館(1995年開館)と東京都写真美術館などの回顧展が、1930年代初期作から晩年の砂丘作品まで一連の文脈として提示し、単一のモチーフへの矮小化を防いでいる*1*2

植田正治 写真集

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外部リンク

出典