ルック・ドラエー(1962年フランス生まれ)は、フォトジャーナリストとして出発し、後に戦争・政治・歴史的危機を主題とした大判ミュージアム写真の制作へと移行した写真家。フォトジャーナリズムから現代アート写真への移行をめぐる議論の中心的存在。
1962年フランス生まれ。フォトジャーナリストとして出発し、後に戦争・政治・歴史的危機を主題とした大判写真の制作へと移行。フォトジャーナリズムから現代アート写真への移行をめぐる議論の中心的な人物として位置づけられる。*1
主要なテーマは、戦争、地政学的危機、歴史的出来事、公的権力、事後性、イメージが報道ではなく歴史となる条件である。大判カラー写真、正面的または遠景的な視点、紛争や交渉の場面への持続的な注意、日常の報道写真に付随する圧縮された劇的な文法の拒否が手法的な特徴であり、結果として得られる画像はドキュメンタリー的な主題を保ちながら、持続時間・スケール・宛先において変容している。*3 代表作は『History』(2003)、『Taliban』、『Baghdad V』、『WTC』、および後期の機関・首脳会議写真で、これらは紛争のイメージを雑誌の見開きからミュージアムの壁へと移行させながら歴史的な参照点を切断しない軌跡を示す。*1 ドラエーの語りは、編集の圧縮を超えて写真が出来事の複雑さ・曖昧さ・時間的な密度をより多く保持できるようにしたかったことを示す。問いは画像が事実かどうかではなく、事実の画像が報道を離れた後にいかなる種類の注意を要求するかにある。*2 冷戦後・ルワンダとバルカン・イラク戦争という文脈で、ドキュメンタリー写真が現代美術機関の中でいかに機能しうるかを問い直した2000年代初頭の動向において中心的な作家となった。*3
マイケル・フリードとの対話は、写真家の立場・行動・世界との関わり方をめぐる実質的な批評的枠組みを提供し、ポスト・ジャーナリスティックな実践の倫理的・身体的条件を含む。ゲッティの文脈は作品を「近代史」として位置づけており、現在の出来事と歴史的回顧の間でドラエーの画像が機能する様式を捉えた術語として有効である。その意義は単にスケールにあるのではなく、スケール・遅延・ミュージアムという宛先がドキュメンタリー写真の政治的意味をいかに変えるかにある。*2