1954年イタリア・カルピ生まれ。チルトシフトと選択的ピントによって実際の都市を縮尺模型のように見せる航空・高所写真で知られる。長期連作《site specific_》を通じて世界各地の都市を記録し、都市がいかにイメージ・計画・シミュレーションとして把握されるかを問い続けた。
バルビエリの実践の核心は、チルトシフトと選択的ピントによって実際の都市環境を縮尺模型のように見せる光学的変換にある。この効果は単なる視覚的遊戯ではない——実物大で存在する都市を模型的に見せることで、現代のビジュアル文化がすでに都市をイメージ・計画・ダイアグラムとして扱っていることを露わにする。*1 バルビエリは「写真ではなくイメージに関心があった」と述べており、*3 媒体そのものへの懐疑が都市への関心と不可分であることを示す。
高所・航空視点、強度の都市的拡張への注意、意図的なぼかしによる構成が形式的特徴として一貫している。*2 これらの手法を通じて、都市は安定した場面としてではなく、視覚と認知の不安定な対象として現れる。《site specific_》シリーズはプロジェクトごとに都市を再訪し、グローバル化と技術的媒介のなかで都市のイメージがいかに変容するかを長期にわたって追跡した。
都市の急速なグローバル化と分光化が進んだ20世紀末の文脈において、バルビエリの実践は中立的なドキュメンタリー伝統とは異なり、光学的疎外を都市批評の核心に置く点で際立っている。*1