1971年生まれ、ロンドン拠点のブリティッシュ・アーティスト。再撮影・マーカー・ステッカーによる介入・テキストの衝突を通じてマスメディアの映像を改変し、セクシュアルな表象・消費文化・身体イメージの暴力性を露わにする。写真をすでに壊れ強迫的なものとして扱う実践は、ポスト・ピクチャーズ世代の映像批評の中でも特に手触り的かつ感情的な過剰さを持つ。
リードの実践は、Cプリントや銀塩インクジェットプリントに再撮影・マーカー・ステッカーによる介入を加え、雑誌・テレビ・ポルノグラフィー・セレブリティ映像の断片を描画・スローガン・写真表面の衝突的な相互作用によって再構成することを特徴とする。代表作《I Need You To Behave》(2007)、《She Likes The Way She Feels》(2009)、《Take No Photographs, Leave Only Ripples》などの連作は、マスメディアの映像を「汚染する」方法として写真を使う一貫した姿勢を示している。*2
リード自身は「広告に興味がある。身体と物のイメージが、私たちの世界観の構成にどのような関係を持つかということに」と述べており、*2 改変された映像は、マスメディアの表象にすでに潜在しているものを俗化・露わにするための方法として機能する。ポスト・ピクチャーズ、ポスト・フェミニスト、メディア飽和という環境の中で、リードはコンセプチュアルな先行例より速度が速く、粗く、心理的に過負荷な密度を持つ実践として際立つ。*1
写真史における彼女の意義は、写真的映像を純粋さではなく汚染の場として転換した点にある。写真がマスメディアを通過した後にいかに生き延びるかを、損傷・反復・俗化を通じて示した実践として位置づけられる。*3