1933年山形生まれ。戦後日本の前衛文化を背景に、舞踊家・作家との協働による演劇的・象徴的なモノクロ連作を発表した。1963年の写真集『薔薇刑』(三島由紀夫との協働)で国際的な評価を確立し、ドキュメンタリー・リアリズムの外へと日本写真を押し広げた写真家として知られる。
細江の写真は、身体・パフォーマンス・エロス・死・記憶・神話を主題とした演劇的・象徴的なモノクロ連作を核としている。高コントラストの黒白・演出されたパフォーマンス・劇的なトリミング・象徴的なシーケンシング、そして舞踊家や作家との強い協働関係が形式的な特徴をなす*1*2*3。
代表作『薔薇刑』(1963年)は三島由紀夫との協働によって制作され、身体と映像の演劇的・心理的な処理を凝縮した作品として知られる*1*2*3。細江が求めたのは中立的な観察ではなく、神話・演劇・身体を通じて戦後の主体性に正面から向き合える写真であり、身体を心的・歴史的圧力の場として機能させることがその方法の核心をなしていた*1*2。
細江の仕事は、舞踊・文学・写真・パフォーマンスが深く絡み合った戦後日本の前衛文化から生まれた*1*2*3。東松照明や川田喜久治を含む戦後日本のラジカルな世代と共鳴するが、細江の道筋はより演劇的・エロティック・協働的であり、舞踊と文学との交差において独自の位置を占める*1*2*3。ドキュメンタリー・リアリズムの外へと日本写真を押し広げ、演出的・心理的なイメージ世界を築いた写真家として評価され、作品は書籍・展覧会・コラボレーション・美術館収蔵を通じて流通している*1*2*3。