1950–1960s

1950–1960sは、戦後・冷戦・公民権運動を背景に、写真の制度や表現が大きく動いた時代です。このページでは、日本写真、ドキュメンタリー、アメリカ写真などの表現を手がかりに、この時代の写真家と写真史の流れをたどります。

基本情報
年代1950–1960s
写真家数22

この時代の背景

冷戦の幕開けとともに核の恐怖が世界を覆った。朝鮮戦争(1950–53年)・キューバ危機(1962年)・ベトナム戦争介入(1964年〜)とアメリカの関与が続いた。
1950年代のLIFE誌(最盛期の発行部数850万部)は写真報道の頂点に立ったが、テレビの普及とともにその地位が揺らぎ始めた。

写真家一覧

🇯🇵JP1920-1989
岩宮武二
Takeji Iwamiya
日本写真
日本写真

岩宮武二は、寺社・庭園・工芸・仏像・民具といった日本の伝統的文化形態を主題に、ドキュメントと形式的探求の境界に立つ写真実践を展開した。

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🇨🇭CH1924–2019
ロバート・フランク
Robert Frank
戦後アメリカ写真
アメリカ写真ドキュメンタリー+1

ロバート・フランクはスイス・ユダヤ系家庭にチューリッヒで生まれ、1947年にニューヨークへ移住してハーパーズ・バザーのファッション写真家として働き始めた。

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🇺🇸US1926–2022
ウィリアム・クライン
William Klein
ストリート写真
ストリート写真アメリカ写真+1

ウィリアム・クラインはニューヨーク生まれだが、除隊後のパリでフェルナン・レジェのもとで絵画を学び、エルスワース・ケリーやジャック・ヤングマンらアメリカ人画家と交流した。

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🇺🇸US1928–1984
ゲリー・ウィノグランド
Garry Winogrand
ストリート写真
ストリート写真アメリカ写真+1

ガリー・ウィノグランドはニューヨーク・ブロンクス生まれで、1950年代に雑誌のフリーランス写真家としてキャリアを始め、35mmライカカメラを常に携帯して街頭での速写を続けた。

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🇯🇵JP1930–2012
東松照明
Shomei Tomatsu
戦後日本写真
日本写真社会ドキュメンタリー

東松照明は1930年に名古屋で生まれ、戦時中に軍需工場に動員された世代として、終戦と同時にアメリカ軍の占領を直接経験した。

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🇯🇵JP1933-2021
川田喜久治
Kikuji Kawada
日本写真
日本写真

1933年生まれ、2021年没。写真家集団「VIVO」のメンバーとして知られ、代表作『地図』(1959〜1965年)でフォトブック史に独自の位置を占める。

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🇺🇸US1934–
リー・フリードランダー
Lee Friedlander
ストリート写真
ストリート写真アメリカ写真+1

リー・フリードランダーはワシントン州アバディーン生まれで、1953年からロサンゼルスのアート・センター・スクールで写真を学び、1956年からニューヨークを拠点にエスクァイア・スポーツ・イラストレイテッドなど雑誌の仕事を手がけた。

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🇯🇵JP1934-2012
深瀬昌久
Masahisa Fukase
日本写真
日本写真私写真

1934年生まれ、2012年没。家族・妻・孤独・自己崩壊を主題とした強烈に個人的な写真で知られる。

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🇬🇧GB1935-
ドン・マクリン
Don McCullin
戦争写真
戦争写真ドキュメンタリー+1

1935年ロンドン生まれのフォトジャーナリスト。キプロス、ビアフラ、ベトナム、カンボジア、北アイルランドなど世界各地の紛争地帯を取材し、戦後フォトジャーナリズムを代表する写真家となった。

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🇬🇧GB1936-2008
フィリップ・ジョーンズ・グリフィス
Philip Jones Griffiths
戦争写真
戦争写真ドキュメンタリー+1

1936年ウェールズ生まれ、2008年没。

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🇿🇦ZA1940-1990
アーネスト・コール
Ernest Cole
フォトジャーナリズム
フォトジャーナリズム社会ドキュメンタリー+1

アーネスト・コール(1940-1990)は、南アフリカのアパルトヘイト体制を内部から撮影し、写真集『House of Bondage』(1967年)によって世界に告発した写真家である。

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🇯🇵JP1940–
荒木経惟
Nobuyoshi Araki
私写真
私写真日本写真

荒木経惟は電通の広告写真家として働く傍ら、同社の秘書として働いていた青木陽子(ヨーコ)と1971年7月7日に結婚した。

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🇱🇹 🇬🇧LT / GB
ドロシー・ボーム
Dorothy Bohm
戦後・冷戦・公民権運動

1924年ドイツ(東プロイセン)生まれ、2023年没。難民としてイギリスに移住した後、戦後ロンドンを拠点にストリート写真・ポートレートを中心に長い活動歴を積んだ。

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🇳🇱NL
エド・ファン・デル・エルスケン
Ed van der Elsken
戦後・冷戦・公民権運動

1925年オランダ生まれ、1990年没。戦後のパリに渡り、サンジェルマン・デ・プレのボヘミアン・サブカルチャーに関与しながら撮影した写真集『左岸の恋』(1956年)で知られる。

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🇯🇵JP
芳賀日出男
Hideo Haga
日本写真
日本写真

1921年生まれ、2022年没。日本各地の祭礼・民俗・民間習慣を主な被写体とし、急速な近代化が進む戦後日本において失われつつある風俗・文化を長年にわたって記録した。

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🇱🇹 🇫🇷LT / FR
イジス
Izis
戦後・冷戦・公民権運動

1911年リトアニア生まれ、1980年没。本名イスラエリス・ビデルマナス。

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🇺🇸US
ルイス・フォーラー
Louis Faurer
戦後・冷戦・公民権運動

1916年生まれ、2001年没。1940〜1950年代のニューヨーク——とりわけタイムズ・スクエアと14番街——を撮影したストリート写真で知られる。

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🇲🇱ML
セイドゥ・ケイタ
Seydou Keïta
コンセプチュアル
コンセプチュアル

1940〜60年代のマリ・バマコで活動したセイドゥ・ケイタは、スタジオポートレートを通じてアフリカの写真的近代性を切り開いた。

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🇯🇵JP
田沼武能
Takeyoshi Tanuma
日本写真
日本写真

田沼武能は、終戦直後の東京から始めた60年以上にわたる記録活動で、戦後日本の市民生活と都市の変容を写し取った。人間の存在を歴史の尺度とする市民的・人道的なまなざしが、同時代の対抗的な日本写真とは異なる位置を与えている。

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🇯🇵JP
細江英公
Eikoh Hosoe
日本写真
日本写真

1933年山形生まれ。戦後日本の前衛文化を背景に、舞踊家・作家との協働による演劇的・象徴的なモノクロ連作を発表した。

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🇯🇵JP
篠山紀信
Kishin Shinoyama
日本写真
日本写真

1940年生まれ、2024年没。セレブリティのポートレート・ヌード写真・建築・雑誌・写真集にわたる広範な活動で知られる。

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🇺🇸US
ラリー・クラーク
Larry Clark
コンセプチュアル
コンセプチュアル

1943年アメリカ・オクラホマ生まれ。写真家・映画監督。

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