1933年生まれ、2021年没。写真家集団「VIVO」のメンバーとして知られ、代表作『地図』(1959〜1965年)でフォトブック史に独自の位置を占める。戦後の記憶・広島・占領の痕跡・敗戦と高度成長の間に横たわる心的後像を主題とし、暗い色調・断片・象徴的なシーケンスによる表現で知られる。
川田の写真は、戦後の記憶・広島・戦争の痕跡・占領の残滓・日本の敗戦と急速な経済成長の間に横たわる心的後像を主題とする。代表作『地図』(1959〜1965年)は、原爆ドーム・軍事的痕跡・染みや損傷のある表面の写真群によって、歴史的廃墟を断片的な視覚的地図へと変換した作品である*1*2*3。
形式的な特徴として、暗い色調・断片・象徴的なシーケンス・廃墟や表面への近接、そして単なる中立的な入れ物ではなく意味の主要な形式としてのフォトブックが挙げられる*1*2*3。川田が選んだのは直接的なルポルタージュではなく、傷・断片・視覚的残滓を通じて歴史に間接的に向き合う方法であった。この方法によってトラウマは、説明されるのではなく雰囲気と構造として登録される*1*2。
歴史的文脈として、川田の仕事は戦後日本という政治的に不安定な記憶の場——敗戦・占領・近代化の記憶が同時に存在し続ける——から生まれた。フォトブックはこれらの緊張を思考する主要な場となった*1*2*3。「VIVO」世代の一員として東松照明・細江英公らと共鳴するが、川田はとりわけ歴史的残滓と象徴的シーケンシングへの関心において際立っている*1*2。『地図』はフォトブックを再定義し、戦後日本の写真的モダニズムにおいて歴史的記憶を中心に置いた点で写真史的意義を持つ。見る者が説明を受け取るのではなく意味を再構築するよう促すその構造が、批評的な鍵となっている*1*2*3。