ロイ・アーデンRoy Arden

ロイ・アーデン(1957年カナダ生まれ)は、バンクーバーのフォト・コンセプチュアリズムの文脈に位置づけられることが多い写真家・アーティスト。都市の変容・廃棄物・開発地・アーカイブを主題に、写真を都市変容の歴史的プロセスを思考するための手段として扱う。

基本情報
カナダ
生没年 1957–

経歴

1957年カナダ生まれ。バンクーバー・フォト・コンセプチュアリズムと関連づけられることが多いが、その呼称に対しては留保も持ってきた。都市変容・廃棄物・開発地のカラー写真を中心に、後にイメージに基づくインスタレーションや流用素材へと移行した。*3

表現解説

主要なテーマは、都市の変容、廃棄物、歴史的残滓、イメージのアーカイブ、バンクーバーとブリティッシュ・コロンビアの社会的・経済的変容である。冷静で注意深く構造化されたカラー写真、マトリックス状のイメージのグループ化、後のアーカイブ・流用イメージシステム、都市をスペクタクルとしてではなく歴史的プロセスの可視的表面として扱う姿勢が特徴。*1 1990年代初めのゴミ捨て場・開発地・匿名的な都市空間のカラー写真と後期の『The World as Will and Representation』など、イメージの蓄積とシステムによる直接的な写真的記録から写真的思考への移行を示す作品が代表例となる。展示・インタビュー資料はアーデンの実践がピクチャレスクな景観と素朴なドキュメンタリー・リアリズムへの不満によって駆動されることを示す。*2 写真を用いて建造環境をイデオロギー的・経済的変化の場として登録し、そのロジックをアーカイブ的・ポスト写真的な形式へと拡張する。バンクーバー写真が概念的なアプローチを通じて国際的な可視性を獲得しつつあった文脈に登場した作家として、ドキュメンタリー的イメージからポスト・ドキュメンタリーなアーカイブへの一つの経路を示した点に歴史的意義がある。*3

批評と受容

資料は一貫して、アーデンを表現的なストリート写真ではなく歴史的・コンセプチュアルな問いを通じて枠組みする。その意義は個々のイメージだけでなく、写真を都市変容について歴史的に思考する方法として再位置づけた点にある。ゴミ捨て場・廃棄物・平凡な空間は美的なルインではなく、経済的な再構造化の視覚的証拠として読まれる。*2

ロイ・アーデン 写真集

写真集は準備中です。

外部リンク

出典