シャノン・エブナー(1971年生まれ、ロサンゼルス拠点)は、段ボール・木材・コンクリートブロックで文字や語句を構築して写真に撮り、言語を視覚的構造として問うアメリカのアーティスト。「The Electric Comma」など詩と写真を横断するプロジェクトで知られ、MoMAに複数作品が収蔵されている。
1971年生まれ、ロサンゼルス拠点のアメリカのアーティスト。MoMAに「USA」(2003年)・「ETC」(2010年)・「PHOTORAMA」(2017年)などが収蔵され、「Ecstatic Alphabets/Heaps of Language」展にも参加。主要プロジェクト「The Electric Comma」はハマー美術館・LAXART・第54回ヴェネツィア・ビエンナーレの文脈で2011年に展示された。LACMAの出版部門が最初のアーティスト・ブックとして「The Sun as Error」(2009年)を刊行した。*1
主要なテーマは、写真と言語、アルファベット体系、政治的言説、詩、遅延、余白、信号、判読不能性、そして意味の不安定性である。段ボール・木材・コンクリートブロックなど日常的な素材で文字や語句を組み立て、スタジオや風景の中で撮影する。作品はしばしば文字を記号・アスタリスク・バックスラッシュ・空白に置き換え、可読性を断ち切り、言語を視覚的構造として経験させる。*1 「The Electric Comma」は写真の静的な性格と過去との関係を含む写真の条件についての詩として始まり、エブナーはこれを「写真的な文」と呼ぶ。写真は言語をその通常の機能の外に押し出すための方法であり、言葉が意味を演じ・遅延し・断片化し・異なる形で伝達しうるかを試すイメージとなる。コンセプチュアルアート・具体詩・エド・ルシャ的なワード/イメージの作業・1960〜70年代の言語ベースアートを2000年代の写真的文脈に引き継いだ点に歴史的意義がある。*5
ハマー美術館のテキストは「The Electric Comma」を写真・詩・情報理論・コミュニケーションとの関係において論じる主要な批評資料となっている。Art in Americaのレビューは文型写真的論理を通じて言語を物質化する作家としてエブナーを評し、FriezeはDead Democracy Lettersの初期レビューで彼女の仕事を政治的言説・コンセプチュアル写真・エド・ルシャ・ブルース・ナウマン・ロバート・スミスソンと結びつけた。写真が言語を挿絵化するのではなく、言語を構築・断絶・空間化するシステムとして機能するという点が批評的核心をなす。*4