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ERAS/2000–2010s·テロの時代・デジタル普及・写真集の全盛·UPDATED 2026.05
ERA · 10 · テロとグローバル
2000
§ — Era Index — 時代で読む

2000–2010s

テロの時代・デジタル普及・写真集の全盛

同時多発テロ(2001年)とその後の「対テロ戦争」が写真ジャーナリズムの役割を問い直した時代。デジタル一眼レフの普及でアマチュアと職業写真家の境界が溶けた。アレック・ソスらが「ロードトリップ写真集」という新しい写真集文化を開いた。

Photographers 8Period 2000–2010sMovements 5Vol ERA · 10
Overview · この時代について

9.11以後、報道写真の倫理と戦争イメージの流通が根本的に問い直された。同時にデジタル一眼レフの普及とブログ・SNSの台頭で「誰もが写真家」の時代が到来した。バートンスキーは環境破壊の航空写真で気候危機を視覚化し、クルードソンは映画的演出写真を精緻に極めた。日本では畠山直哉・百々新らが社会と自然の関係を問い続けた。

この時代が変えたこと

デジタル化以後の写真家たちは「写真はなぜ今もフィルムで、大判で、写真集で存在するのか」を常に意識せざるを得なかった。ソスの《Sleeping by the Mississippi》やバートンスキーの《Manufactured Landscapes》は、いずれもデジタル時代のアナログ的物質性を前景化した実践だ。

§ CTXこの時代の背景
政治・社会

同時多発テロ(2001年)・イラク戦争(2003年)・スマトラ島津波(2004年)・リーマンショック(2008年)・気候変動への国際的関心の高まり。

デジタル普及

デジタル一眼レフの普及・Flickr(2004年)・YouTube(2005年)・iPhone(2007年)が写真の生産と流通を根本的に変えた。

写真集の全盛

Paris Photoなど国際写真祭での写真集市場が急成長。独立系出版社が増殖し、写真集が批評的評価の場として確立した。

環境写真

バートンスキーの製造風景・気候変動への視覚的証言が「環境写真」というジャンルを確立した。

§ PHこの時代の写真家
246US
RM
RYAN MCGINLEY · 2000s / 2000年代
Photographer

ライアン・マッギンレー

Ryan McGinley
2000s / 2000年代

ライアン・マッギンレー(1977年生まれ)は、ニューヨークのダウンタウン・ユース・サブカルチャーを身近な距離から撮影し、後に屋外での演出的な裸体ロードトリップへと展開したアメリカの写真家。24歳でホイットニー美術館初の個展を開いた最年少作家として知られる。

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247NL
2000
VIVIANE SASSEN · 2000s / 2000年代
Photographer

ヴィヴィアン・サッセン

Viviane Sassen
2000s / 2000年代

ヴィヴィアン・サッセン(1972年アムステルダム生まれ)は、飽和した色彩・深い影・断片化された身体・隠蔽された顔を特徴とするファインアートと写真ファッションを横断するオランダの写真家。幼少期をケニアで過ごした経験が記憶・置換・夢想の主題に通底し、MoMA「New Photography 2011」…

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248US
SARAVANDERBEEK
SARA VANDERBEEK · 2000s / 2000年代
Photographer

サラ・ヴァンダービーク

Sara VanDerBeek
2000s / 2000年代

サラ・ヴァンダービーク(1976年生まれ)は、美術史・アーカイブ・都市の断片を一時的な彫刻として組み上げ写真に収め、その後解体するアメリカのアーティスト。写真はオブジェクトの唯一の痕跡として残り、記憶・時間・場所・集合的歴史の問いを担う。

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249US
EBNER
SHANNON EBNER · 2000s / 2000年代
Photographer

シャノン・エブナー

Shannon Ebner
2000s / 2000年代

シャノン・エブナー(1971年生まれ、ロサンゼルス拠点)は、段ボール・木材・コンクリートブロックで文字や語句を構築して写真に撮り、言語を視覚的構造として問うアメリカのアーティスト。「The Electric Comma」など詩と写真を横断するプロジェクトで知られ、MoMAに複数作品が収蔵されている。

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250CA
EATON
JESSICA EATON · 2000s / 2000年代
Photographer

ジェシカ・イートン

Jessica Eaton
2000s / 2000年代

ジェシカ・イートン(1977年カナダ生まれ)は、RGBフィルターと多重露光を用いたカメラ内加算色分離によって抽象的な色彩構造を生成するカナダの写真家。代表作「cfaal(Cubes for Albers and LeWitt)」は、ポスト制作によらず光学的プロセスのみで視覚的に飽和した色彩を作り出…

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251US
EQ
EILEEN QUINLAN · 2000s / 2000年代
Photographer

アイリーン・クインラン

Eileen Quinlan
2000s / 2000年代

アイリーン・クインラン(1972年生まれ)は、スモーク・鏡・マイラー・偏光ゲル・期限切れフィルムといった素材を使ったスタジオ実験でフェミニスト的写真抽象を展開するアメリカの写真家。MoMA「New Photography 2013」参加。

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252US
LB
LUCAS BLALOCK · 2000s / 2000年代
Photographer

ルーカス・ブレイロック

Lucas Blalock
2000s / 2000年代

ルーカス・ブレイロック(1978年生まれ)は、消しゴムや靴などの日常物を大判カメラで撮影し、Photoshopの加工痕をあえて残すアメリカの写真家。デジタル操作の「隠蔽」という慣習を逆転させ、加工の労働それ自体を写真の構造として可視化する。

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253US
2000
KATE STECIW · 2000s / 2000年代
Photographer

ケイト・ステシウ

Kate Steciw
2000s / 2000年代

ケイト・ステシウ(1978年生まれ)は、インターネットやストックイメージ・データベースから画像を採取し、デジタル加工・プレキシグラス・コラージュと組み合わせた写真的構造物を制作するアメリカのアーティスト。商業的画像経済と写真のオブジェクト性をめぐるポストインターネット的実践を展開する。

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254US
JOHNSON
RASHID JOHNSON · 2000s / 2000年代
Photographer

ラシード・ジョンソン

Rashid Johnson
2000s / 2000年代

ラシード・ジョンソン(1977年シカゴ生まれ)は、ヴァン・ダイク・ブラウン印画などの歴史的写真プロセスと演出的なポートレートを通じ、黒人のアイデンティティ・二重意識・表象の政治を問うアメリカのアーティスト。スタジオ美術館ハーレム「Freestyle」(2001年)に参加しポストブラック芸術の文脈で…

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255US
VIERKANT
ARTIE VIERKANT · 2000s / 2000年代
Photographer

アーティ・ヴィアカント

Artie Vierkant
2000s / 2000年代

アーティ・ヴィアカント(1986年生まれ)は、写真・彫刻・デジタルファイル・オンライン流通を横断するアメリカのアーティスト。2011年開始の「Image Objects」シリーズで、展覧会ドキュメント画像をアーティスト自身が加工して独立した作品とし、物理的オブジェクトとその複製・流通の境界を問う。

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256US
Concept
KELLI CONNELL · 2000s / 2000年代
Photographer

ケリー・コネル

Kelli Connell
2000s / 2000年代

ケリー・コネル(1974年生まれ)は、一人のモデルを複数の役割で撮影しデジタル合成した「Double Life」シリーズで知られるアメリカの写真家。架空の二人の関係として提示されるその光景は、アイデンティティ・ジェンダー・親密性をめぐる内的葛藤を、ドキュメントの形式を借りて外在化する。

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257DE
NATALIECZECH
NATALIE CZECH · 2000s / 2000年代
Photographer

ナタリー・チェコ

Natalie Czech
2000s / 2000年代

ナタリー・チェコ(1976年生まれ、ベルリン拠点)は、雑誌・新聞・商品パッケージなどの印刷物の中に既存の詩を「発見」し、文字をマーキングして写真に撮る「Hidden Poems」シリーズで知られるドイツのコンセプチュアル写真家。カメラを読書の装置として使い、見ることと読むことの重なりを問う。

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コンセプチュアルアート
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260JP
松江
TAIJI MATSUE · 2000s / 2000年代
Photographer

松江泰治

Taiji Matsue
2000s / 2000年代

松江泰治(1963年東京生まれ)は、地平線と空を排し正面光で影を消し去った「地表面」の写真を撮り続ける日本の写真家。東京大学で地理学を学んだ背景を持ち、写真を景色の窓ではなく地理情報・密度・縮尺の場として扱う。

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281ZA
PH
PIETER HUGO · 1976-
Photographer

ピーター・ヒューゴ

Pieter Hugo
南アフリカ · 1976-

ピーター・ヒューゴは、南アフリカを拠点に、正面性の強いポートレートでポスト・アパルトヘイトの記憶、白人性、周縁化、電子廃棄物、他者表象の不安を扱う写真家。『The Hyena and Other Men』『Permanent Error』『Kin』では、人物・場所・動物・廃棄物・家族を強い画面の中…

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ポートレート社会的写真コンセプチュアルアート
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