亀井茲明Koreaki Kamei

亀井茲明(Koreaki Kamei)は、日本写真とドキュメンタリーを考えるうえで欠かせない写真家です。このページでは、日本写真とドキュメンタリーを手がかりに、写真史の流れの中での位置づけを、関連作家・運動・出典とあわせてたどります。

基本情報
日本
生没年 1858–1896

解説

亀井茲明(1858–1896)は日本の公家・伯爵で、日清戦争(1894–95)の記録写真事業を組織した人物として写真史に名を残す。複数の写真家を戦地に派遣して従軍撮影を指揮し、戦後に写真帖『明治廿七八年戦役写真帖』として取りまとめた*1*2。亀井は自ら撮影した写真家というより、写真記録を組織・編集した指揮者として重要な意義を持つ。個人的な記念写真や軍の公式記録を超えて、戦場の記録を系統的なアーカイブとして構築しようとした組織的な意図が、このプロジェクトの歴史的価値の核心にある*2。批評的に重要なのは、写真史が撮影者個人の視覚だけでなく、誰が写真家を派遣し、プリントを集め、戦争をアーカイブにするかという編集・物流の体系によっても形成される事実を示している点である*1*2。現在の受容はアーカイブ史・メディア史の文脈が中心で、日清戦争のメディア環境——写真・錦絵・視覚的ナショナリズムが交差する——の中で、後の軍事的・報道的映像制度の先駆として参照される*3

亀井茲明 写真集

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外部リンク

出典