ドキュメンタリー

ドキュメンタリーは、写真史の流れを考えるうえで重要な表現のひとつです。現実の出来事・社会・人々を記録することを目的とした写真表現。このページでは、関係する写真家や時代の流れをたどります。

基本情報
表現ドキュメンタリー
写真家数33

この表現について

現実の出来事・社会・人々を記録することを目的とした写真表現。

写真家一覧

🇫🇷FR1813–1879
シャルル・マルヴィル
Charles Marville
ドキュメンタリー
ドキュメンタリー都市記録

マルヴィルは19世紀前半から挿絵画家・銅版画家として活動していたが、写真技術の登場後に転身した。

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🇬🇧GB1819–1869
ロジャー・フェントン
Roger Fenton
ドキュメンタリー
ドキュメンタリー戦争写真

フェントンは1853年に英国王立写真協会(ロイヤル・フォトグラフィック・ソサエティ)の設立に中心的役割を果たした弁護士出身の写真家だった。

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🇬🇧 🇺🇸GB / US1821-1882
アレクサンダー・ガードナー
Alexander Gardner
戦争写真
戦争写真ドキュメンタリー

アレクサンダー・ガードナーは1821年にスコットランドのグラスゴー近郊に生まれた。1856年頃に渡米し、マシュー・ブレイディのワシントンD.C.スタジオの管理者となった。

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🇺🇸US1822–1896
マシュー・ブレイディ
Mathew Brady
ポートレート
ポートレートドキュメンタリー+1

ニューヨーク出身のブレイディは1840年代から大統領を含む著名人の肖像写真で名声を築き、アメリカ最高の肖像写真家と呼ばれた。

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🇬🇧GB1829–1887
トーマス・アナン
Thomas Annan
社会ドキュメンタリー
社会ドキュメンタリードキュメンタリー

グラスゴーでは19世紀中頃からコレラ・腸チフスが繰り返し流行し、当局はその温床を旧市街の密集路地「クローズ」に求めた。

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🇮🇹 🇬🇧IT / GB1832–1909
フェリーチェ・ベアト
Felice Beato
幕末・明治視覚文化
ドキュメンタリー戦争写真+1

ヴェネツィア生まれでイギリスに帰化したベアトは、1855年のクリミア戦争取材を皮切りに英仏軍が展開する場所へと同行し続けた写真家だった。

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🇯🇵JP1837-1922
冨重利平
Tomishige Rihei
日本写真
日本写真ドキュメンタリー+1

冨重利平(本姓・篠倉、1837〜1922年)は、九州における明治写真史の最重要人物の一人である。

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🇺🇸US1840-1882
ティモシー・オサリヴァン
Timothy O'Sullivan
戦争写真
戦争写真風景写真+1

ティモシー・オサリヴァンは1840年頃にアイルランドに生まれ、幼児期に家族とともにニューヨークへ移住したと推定されている。

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🇩🇰 🇺🇸DK / US1849–1914
ジェイコブ・リース
Jacob Riis
社会ドキュメンタリー
社会ドキュメンタリードキュメンタリー

デンマーク出身のリースは1870年にアメリカへ移民し、自身も極貧・失業・路上生活を経験した後に記者へと転じた。

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🇬🇧GB1856–1936
ピーター・ヘンリー・エマーソン
Peter Henry Emerson
自然主義写真
自然主義写真ドキュメンタリー

エマーソンがスタジオ演出を「不正直」と批判し、単一ネガ・単一露光による写真を芸術の条件とした根拠は、ドイツの生理学者ヘルマン・フォン・ヘルムホルツの視覚生理学にあった。

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🇫🇷FR1857–1927
ウジェーヌ・アジェ
Eugène Atget
ドキュメンタリー
ドキュメンタリー都市記録

アジェがカメラを手にしたのは1897年頃、40歳のときだった。

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🇯🇵JP1858–1896
亀井茲明
Koreaki Kamei
日本写真
日本写真ドキュメンタリー

亀井茲明(1858–1896)は日本の公家・伯爵で、日清戦争(1894–95)の記録写真事業を組織した人物として写真史に名を残す。

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🇯🇵JP1870–1953
鳥居龍蔵
Ryuzo Torii
日本写真
日本写真ドキュメンタリー

鳥居龍蔵(1870–1953)は日本の人類学者・考古学者で、北海道・台湾・沖縄・朝鮮・満洲・モンゴル・中国西南部・後に南米にわたる広範なフィールドワークに写真を体系的に活用した。

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🇫🇷FR1873–1930
ポール・ジェニオー
Paul Géniaux
ドキュメンタリー
ドキュメンタリー社会ドキュメンタリー

ポール・ジェニオー(Paul Géniaux、1873–1930)はレンヌ生まれのフランス人写真家で、小説家・詩人・画家でもあった兄シャルル(1870–1931)とともに「ジェニオー兄弟(Géniaux frères)」として活動した。

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🇺🇸US1874–1940
ルイス・ハイン
Lewis Hine
社会ドキュメンタリー
社会ドキュメンタリードキュメンタリー

ルイス・ハインの写真実践は、視覚メディアを社会変革の証拠として体系的に用いた最初の試みのひとつである。

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🇺🇸US1890–1976
ポール・ストランド
Paul Strand
近代写真
ストレート写真モダニズム+1

ポール・ストランドが写真の転換を遂げた背景には、1907年にルイス・ハインに連れられて初めて訪れたギャラリー291での体験がある。

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🇭🇺HU1894–1985
アンドレ・ケルテス
André Kertész
ストリート写真
ストリート写真ドキュメンタリー

アンドレ・ケルテス(André Kertész、1894–1985)はブダペスト生まれ。ハンガリーで撮影を始め、1920年代半ばにパリへ移住、1936年にニューヨークへ渡り後半生をアメリカで送った。

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🇺🇸US1895–1965
ドロシア・ラング
Dorothea Lange
FSA写真
FSA写真社会ドキュメンタリー+1

ドロシア・ラングはサンフランシスコで商業ポートレートスタジオを経営していたが、1932年の大恐慌の絶頂期に、スタジオの窓から路上の失業者行列を見て外に飛び出したことがドキュメンタリー写真への転換点となった。

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🇺🇸US1903–1975
ウォーカー・エヴァンス
Walker Evans
ドキュメンタリー写真
FSA写真ドキュメンタリー+1

ウォーカー・エヴァンズはFSA(農業安定局)のために1935–37年に南部を中心に農村の貧困を記録したが、同局の本来の使命——ニューディール政策宣伝のための写真提供——に対して意図的に距離を置いた。

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🇬🇧GB1908-1995
ジョージ・ロジャー
George Rodger
戦争写真
戦争写真ドキュメンタリー

ジョージ・ロジャー(1908–1995)はイギリスの写真家。第二次世界大戦の従軍写真家として活動し、戦後はアフリカを中心に長期ドキュメント写真を展開した。マグナム・フォトスの創設メンバーのひとりである。

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🇺🇸US1912-1989
ウィリアム・ヴァンディヴァート
William Vandivert
戦争写真
戦争写真ドキュメンタリー

ウィリアム・ヴァンディヴァート(1912–1989)はアメリカの写真家。「Life」誌のスタッフ写真家として活動し、マグナム・フォトスの創設メンバーのひとりである。

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🇺🇸US1923–1971
ダイアン・アーバス
Diane Arbus
ドキュメンタリー
ドキュメンタリーポートレート+1

ダイアン・アーバスは1923年ニューヨーク生まれ。父が5番街の高級毛皮・百貨店「ラセックス」を経営する裕福なユダヤ系家庭に育ち、大恐慌の影すら届かない隔絶した環境の中で過ごした。

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🇨🇭CH1924–2019
ロバート・フランク
Robert Frank
戦後アメリカ写真
アメリカ写真ドキュメンタリー+1

ロバート・フランクはスイス・ユダヤ系家庭にチューリッヒで生まれ、1947年にニューヨークへ移住してハーパーズ・バザーのファッション写真家として働き始めた。

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🇺🇸US1928–1984
ゲリー・ウィノグランド
Garry Winogrand
ストリート写真
ストリート写真アメリカ写真+1

ガリー・ウィノグランドはニューヨーク・ブロンクス生まれで、1950年代に雑誌のフリーランス写真家としてキャリアを始め、35mmライカカメラを常に携帯して街頭での速写を続けた。

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🇺🇸US1934–
リー・フリードランダー
Lee Friedlander
ストリート写真
ストリート写真アメリカ写真+1

リー・フリードランダーはワシントン州アバディーン生まれで、1953年からロサンゼルスのアート・センター・スクールで写真を学び、1956年からニューヨークを拠点にエスクァイア・スポーツ・イラストレイテッドなど雑誌の仕事を手がけた。

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🇬🇧GB1935-
ドン・マクリン
Don McCullin
戦争写真
戦争写真ドキュメンタリー+1

1935年ロンドン生まれのフォトジャーナリスト。キプロス、ビアフラ、ベトナム、カンボジア、北アイルランドなど世界各地の紛争地帯を取材し、戦後フォトジャーナリズムを代表する写真家となった。

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🇬🇧GB1936-2008
フィリップ・ジョーンズ・グリフィス
Philip Jones Griffiths
戦争写真
戦争写真ドキュメンタリー+1

1936年ウェールズ生まれ、2008年没。

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🇺🇸US1939–
ウィリアム・エグルストン
William Eggleston
カラー写真
カラー写真アメリカ写真+1

ウィリアム・エグルストンは1939年テネシー州メンフィス生まれ。1960年代から35mmのカラーフィルムで撮影を始め、1976年にMoMAでジョン・ザルコウスキーの企画により「ウィリアム・エグルストン・ガイド」展を開催した。

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🇿🇦ZA1940-1990
アーネスト・コール
Ernest Cole
フォトジャーナリズム
フォトジャーナリズム社会ドキュメンタリー+1

アーネスト・コール(1940-1990)は、南アフリカのアパルトヘイト体制を内部から撮影し、写真集『House of Bondage』(1967年)によって世界に告発した写真家である。

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🇧🇷BR1944–
セバスチャン・サルガド
Sebastião Salgado
人道写真
ドキュメンタリー社会的写真+1

1944年ブラジル・ミナスジェライス州生まれのサルガドは、経済学の博士課程修了後に世界銀行のエコノミストとして赴任したアフリカで写真と出会い、「数字やレポートでは伝わらない人間の苦しみを写真で見せることができる」という確信から1973年にキャリアを転換した。

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🇬🇧GB1946-2020
クリス・キリップ
Chris Killip
ドキュメンタリー
ドキュメンタリーイギリス写真

1946年マン島生まれ、2020年没。1970〜80年代のイングランド北東部——タインサイドの造船所・炭鉱・失業した工業地帯——を長期にわたって記録した。

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🇬🇧GB1952–
マーティン・パー
Martin Parr
ドキュメンタリー
ドキュメンタリーニューカラー+1

1952年イングランド・サリー州生まれのパーは、マンチェスター工科大学で写真を学んだ後、北イングランドの衰退するコミュニティを撮り続け、1983〜85年の夏にマージーサイドの労働者階級が集うシーサイドリゾート・ニュー・ブライトンを取材した。

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🇺🇸US1953–
ナン・ゴールディン
Nan Goldin
ドキュメンタリー
ドキュメンタリープライベート写真+1

1953年にワシントンDCで生まれたゴールディンは、11歳で姉バーバラを自殺で失った経験から「写真は愛する人を失う前に記録し続けることができる」という確信を抱き、16歳でカメラを手にした。

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