1936年ウェールズ生まれ、2008年没。マグナム・フォトスのメンバーとして知られ、代表作『ベトナム株式会社』(Vietnam Inc., 1971年)はベトナム戦争に関するテキストと写真による反戦批評として、政治的フォトジャーナリズムの代表作のひとつに数えられる。長形式の批評的フォトブックによって戦争写真を再定義した写真家として評価されている。
ジョーンズ・グリフィスの写真は、戦争・帝国的権力・民間人の苦しみ・宣伝・写真的目撃の政治学を主題としている。代表作『ベトナム株式会社』は写真と文章を組み合わせて持続的な反戦批評を構築した作品であり、散漫な戦争イメージの集積ではなく論証的な書物として構成されている点が際立っている*1*2。
形式的な特徴として、戦場での直接観察・強いナラティブのシーケンシング、そして孤立した戦闘の見世物ではなく社会的・政治的文脈への一貫した注力が挙げられる*1*2。ジョーンズ・グリフィスが写真を用いたのは政治的目撃のためであった。その方法は出来事報道を超え、アメリカのベトナム介入に対する体系的な批評へと向かう*1*2。
歴史的文脈として、彼の仕事はフォトジャーナリズムが大きな公共的影響力を持ち、ベトナムが写真による公式言説への対抗が可能かどうかの試金石となった時代に帰属する*1*2。マグナムの写真家としてドン・マクリンやデイヴィッド・シーモアと同じ国際的ドキュメンタリーの場で活動したが、彼の仕事はとりわけ政治的に持続された長形式フォトブックの形式において識別される*1*2。ジョーンズ・グリフィスの意義は、戦争写真を出来事のアーカイブではなく権力の長形式批評へと転換した点にある。『ベトナム株式会社』は政治的フォトジャーナリズムの歴史において中心的な作品であり続けている*1*2。彼の写真が問題とするのは苦しみの目撃だけでなく、それを生み出す構造の分析であり、この批評的な野心が戦争写真における彼の独自の位置を決定している*1*2。