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PHOTOGRAPHERS/STEPHEN SHORE · コンセプチュアル
SS
§ 104 — Photographer Index — コンセプチュアル

スティーヴン・ショア

Stephen Shore
Country1970s / 1970年代 Period1970–1980s Channel写真史の論点 · コンセプチュアル
Abstract

1947年ニューヨーク生まれ。《アメリカン・サーフェシズ》(1972〜73年)と《アンコモン・プレイシズ》(1973年〜)によって日常的なアメリカの場景をカラー写真の主題として確立した先駆者。1970年代のカラー写真の芸術的正当化において中心的な役割を果たした。

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目次 · Table of Contents
§ 01 / 03 背景と時代

1947年ニューヨーク生まれ。十代の頃から写真がMoMAに収蔵されるなど早熟な才能を示した。1972〜73年に《アメリカン・サーフェシズ》を制作し、アメリカ各地を旅しながら食事・街角・日用品を小型カメラで記録した。1973年からは大判カメラに転じ、《アンコモン・プレイシズ》を通じてアメリカ各地の道路・建造物・郊外の日常的な場所を精緻なカラーで収め続けた。カラー写真を美術写真の中心へと押し上げた先駆者として、1970年代の写真史において重要な位置を占める*1

§ 02 / 03 表現の核心

ショアの仕事の核心は、視覚的な階層性を拒否し、日常の場を等しく扱う姿勢にある。駐車場・モーテルの部屋・食事・街角・路傍の建物といった戦後アメリカの日常的な場景が、大判カメラのもたらす緻密な情報密度のなかに収められる*2

《アメリカン・サーフェシズ》はスナップショット的なカラープリントで日常の表面を記録した。MoMA PS1はこの作品が旅の記録にとどまらず、「1970年代のカラー写真の見え方と、感情・凡庸さ・記述がいかに共存しうるかを根本から変えた」主要な転換として評価している*3。続く《アンコモン・プレイシズ》では大判カメラへの転換によってより測量的で記述的なフレーミングが確立され、U.S. 97, South of Klamath Falls, Oregon, July 21, 1973などの代表作は道路・空・地平線の平凡な交差点に真摯な視線を向け、そこに歴史的・知覚的な豊かさを見出す*2

ショアはコンセプチュアル・アートの系列的手続きへの関心とも交差するが、写真を概念の記録としてではなく「実際の情報そのもの」として扱う点で厳格なコンセプチュアリズムとは一線を画す。彼自身は1970年の作品について、当時のコンセプチュアル写真が「写真をアイデアの記録として扱う傾向があったが、写真それ自体としての実際の情報としては扱わなかった」と語っており、この区別がショアの実践の独自性を端的に示している*4

ロバート・フランクウォーカー・エヴァンス以後のアメリカン・ロードと日常への理解、そしてニュー・トポグラフィクスが後に体系化する記述的な厳密さとも交差しながら、ショアはウィリアム・エグルストンと並んで1970年代カラー写真の中心的な担い手となった。その写真史的な意義は、駐車場・モーテルの部屋・路傍の建物がカラーという知覚の枠組みを通じて文化的・歴史的記述の重みを担えることを示した点にある*1

§ 03 / 03 批評と写真史上の位置

MoMAおよびMoMA PS1の展覧会記録は、ショアをカラー写真の美術的正当化における中心的人物として一貫して位置づけ、《アメリカン・サーフェシズ》を、1970年代のカラー写真が感情・凡庸さ・記述をいかに共存させうるかを示した転換点として評価している。ショアの受容は、ストリート写真・コンセプチュアルな系列性・大判記述写真という三つの系譜をつなぐ蝶番的人物としての評価を軸に形成されており、後の写真教育にも広く根ざした影響を残した*3

§ REL 関連する写真家・運動
関連する写真家
  • ウィリアム・エグルストン ― 本文で、1970年代カラー写真の中心的な担い手としてショアと並べて評価される。
  • ウォーカー・エヴァンス ― 本文で、ウォーカー・エヴァンス以後のアメリカン・ロードと日常への理解を引き継ぐ文脈で言及される。
  • ロバート・フランク ― 本文で、アメリカン・ロードと日常をめぐる先行者としてショアの文脈に置かれる。
関連する運動
  • カラー写真 ― 本文で、日常的なアメリカの場景をカラー写真の主題として確立した先駆者として説明される。
  • ストリート写真 ― 本文で、ストリート写真・系列性・大判記述写真をつなぐ蝶番的人物として評価される。
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