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ERAS/2010–2020s·スマートフォン・SNS・写真史の再評価·UPDATED 2026.05
ERA · 11 · スマートフォン時代
2010
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2010–2020s

スマートフォン・SNS・写真史の再評価

スマートフォンとInstagramが写真の生産・流通・消費を根本的に変えた時代。毎日数十億枚の写真が共有される一方で、写真集・銀塩プリント・暗室技法への再評価が加速した。「写真史を読み直す」実践が世界各地で始まった。

Photographers 7Period 2010–2020sMovements 5Vol ERA · 11
Overview · この時代について

2010年代は写真の矛盾が極限に達した時代だ。Instagramは1日あたり一億枚以上の写真を流通させ、同時に写真集のコレクター市場は過去最高を記録した。植民地写真の再評価・デコロニアル写真史の構築・黒人写真家の再評価が写真史の記述を問い直した。気候変動・移民危機・コロナ禍が写真ジャーナリズムの倫理と方法を継続的に問い続けた。

この時代が変えたこと

スマートフォン時代に「写真を撮る」ことと「写真を見る」ことの関係は根本的に変わった。誰もが撮影者で誰もが観客である状況で、「写真家であること」の意味が問われた。同時に、最も批評的な写真実践は写真史のアーカイブを読み直すこと——過去を再フレーミングする行為——へと向かった。

§ CTXこの時代の背景
政治・社会

アラブの春(2011年)・東日本大震災(2011年)・BLM運動・コロナ禍(2020年〜)・ウクライナ戦争(2022年〜)。

スマートフォンとSNS

Instagram(2010年)・スマートフォンの普及が「誰もが写真家」の時代を実現。毎日数十億枚が共有される環境が生まれた。

写真史の再評価

デコロニアル写真史・植民地写真アーカイブの批判的再読・黒人写真家・アジア写真家の再評価が世界各地で進んだ。

写真集市場の拡大

写真集コレクター市場が過去最大規模に達した。独立系出版・アーティスト・ランのプロジェクトが世界各地で増殖した。

§ PHこの時代の写真家
263AR / ES
ULMAN2010
AMALIA ULMAN · 2010s / 2010年代
Photographer

アマリア・ウルマン

Amalia Ulman
2010s / 2010年代

アマリア・ウルマン(1989年アルゼンチン生まれ)は、2014年にInstagramとFacebookで「Excellences & Perfections」を実施したアルゼンチン=スペインのアーティスト。脚本化された架空の自己像をSNSに投稿し続け、プラットフォームが前提とする真正性・自己ブラン…

写真史の論点 · コンセプチュアル
ポストインターネット
写真史上の位置を読む
264JP
横田
DAISUKE YOKOTA · 2010s / 2010年代
Photographer

横田大輔

Daisuke Yokota
日本 · 2010s / 2010年代

横田大輔(1983年埼玉生まれ)は、フィルムを反復的に現像・スキャン・再撮影・焼損・折りたたむなど物理的・化学的・デジタルなプロセスを連鎖させ、写真の物質性そのものを主題とする写真家。第45回木村伊兵衛写真賞受賞(2019年)。

写真史の論点 · 日本写真
日本写真日本
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286JP
健太
KENTA COBAYASHI · 1992–
Photographer

小林健太

Kenta Cobayashi
日本 · 1992–

小林健太(1992年神奈川生まれ)は、自ら撮影した写真をPhotoshopのスミアツールで引き伸ばす《#smudge》などで知られ、撮影後の編集画面・ピクセル・AI生成までを写真の現場として扱い、デジタル環境で現実がいかに編集されるかを問う写真家。

写真史の論点 · デジタル写真
デジタル写真日本写真
写真史上の位置を読む
287JP
真弓
MAYUMI HOSOKURA · 1979–
Photographer

細倉真弓

Mayumi Hosokura
日本 · 1979–

細倉真弓(1979年京都生まれ)は、ヌード、身体、植物、鉱物、デジタルコラージュを通じて、身体を見る視線そのものを問う写真家。写真集《NEW SKIN》では男性身体、ゲイ雑誌、彫刻、セルフィーを重ね、男性身体を見る視線の位置を組み替えた。

イメージを疑う · CONCEPTUAL
日本写真フェミニズム写真日本
写真史上の位置を読む
302JP
義足
MARI KATAYAMA · 1987–
Photographer

片山真理

Mari Katayama
日本 · 1987–

1987年埼玉県生まれ、群馬県育ち。先天性脛骨欠損症により9歳で両脚の切断手術を受け、義足とともに生きてきた経験を背景に、手縫いのオブジェや装飾した義足を自ら作り、それらと自身の身体を緻密に配置して撮影するセルフポートレートを展開した。写真集『GIFT』と第58回ヴェネチア・ビエンナーレでの展示は第45回木村伊兵衛写真賞の対象となり、義足で履けるハイヒールを作る「ハイヒールプロジェクト」など、装いと身体の選択肢そのものを制作の対象にしている。

写真史の論点 · セルフポートレート
ステージド写真日本写真日本
写真史上の位置を読む
303JP
亜弥
AYA FUJIOKA · 1972–
Photographer

藤岡亜弥

Aya Fujioka
日本 · 1972–

1972年広島県呉市生まれ。日本大学芸術学部写真学科卒業。旅先や台湾・ニューヨークでの生活、呉の家族を膨大なスナップショットに撮りため、時間を置いた選択と写真集の構成によって、撮影時には気づかなかった経験を作品化してきた。2013年から広島市で暮らしながら川沿いの日常を撮った『川はゆく』(赤々舎、2017年)は、原爆ドームの前で踊る高校生など現在の生活に歴史の重なりを示し、第41回伊奈信男賞、林忠彦賞、木村伊兵衛写真賞を受賞。2023年には「New Stories」「花のゆくえ」など近年の活動により東川賞新人作家賞を受けた。

写真史の論点 · スナップショット
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