ラースロー・モホイ=ナジ
バウハウスの教育とフォトグラム実験を通じ、写真を記録ではなく知覚を更新する装置として捉えたハンガリー生まれの芸術家・教育者。新しいヴィジョンの理論と実践を、写真、映画、デザインを横断して展開した。
ドイツに関わる写真家を、各作家がどの時代・運動と結びつくのかとともにたどるページです。
バウハウスの教育とフォトグラム実験を通じ、写真を記録ではなく知覚を更新する装置として捉えたハンガリー生まれの芸術家・教育者。新しいヴィジョンの理論と実践を、写真、映画、デザインを横断して展開した。
ドイツ社会の職業、階級、地域をカメラで記録した《20世紀の人々》で知られる肖像写真家。個人の顔を社会の索引へ変換する系列化の方法は、写真による社会の可視化として写真史に位置づけられる。
レンガー=パッチュは、ピクトリアリズムの美化ともバウハウス的な視覚実験とも異なる立場から、事物そのものの構造的な美しさを精密に示した新即物主義写真の中心人物である。
工業構造を断片と斜線で編集した写真集『Métal』で知られるドイツ生まれの写真家。前衛、写真集、報道、商業媒体を横断し、複数の国を移動しながらモダニズム写真の大衆的流通を支えた。
1964年ドイツ生まれ。複数のカメラを同時に起動させ、同一の瞬間を異なる視点から同時に記録する《Exposures》シリーズで知られる。
1962年ドイツ生まれ。ベッヒャー・スクールの影響を受けながら、都市郊外に広がる市民農園・耕作地・小屋を大判カラー写真で記録してきた。
1958年ドイツ、モアース生まれ。生物学者として訓練を受けた後、1980年代末から写真へと転向した。
1955年ライプツィヒ生まれのグルスキーは、写真家の父・祖父のもとで育ち、フォルクヴァング芸術大学でオットー・シュタイネルトに学んだ後、デュッセルドルフ芸術アカデミーでベルント・ベッヒャーに師事した。師の「タイポロジー的記録」という方法論を継承しながら、対象を資本主義のグローバルな空間——証券取引…
ベルント(1931〜2007)とヒラ(1934〜2022)のベッヒャー夫妻はデュッセルドルフ芸術アカデミーで出会い、1959年から共同制作を開始した。20世紀後半に急速に消えゆくドイツ・ルール工業地帯の産業建築——水塔・溶鉱炉・ガスタンク・炭鉱の捲揚機・石灰窯——を記録するため、常に曇天・正面・同…
1958年ドイツ生まれ。ベルント・ヒラ・ベッヒャーに師事し、デュッセルドルフ派から出発した写真家。
1967年ドイツ生まれ、ロンドン拠点。夜の都市——再開発の残滓・不完全な構造・見過ごされた表面——を長時間露光の大判カラー写真で記録した。
1970年ドイツ・マインツ生まれ。複数の写真断片をデジタル合成して風景・都市景観を構築する手法で知られる写真家。
ドイツの写真家。1990年代初頭から「写真演出(Fotoinszenierungen)」を一貫した方法論として展開してきた。
1973年ドイツ・シュトゥットガルト生まれ、ロサンゼルスとケルンを拠点に活動する写真家。風景写真とデジタル操作を組み合わせ、描写的でありながら絵画的・人工的な映像を生み出す。
1968年ドイツ生まれ。地方新聞の報道写真やアマチュア撮影のヴァナキュラー画像を収集・分類・再配置することで新たな意味を生み出す。
1962年ドイツ生まれ。建築・都市環境・肖像を主題に、写真を通じて抽象・権力関係・表象に埋め込まれた社会的コードを検証する写真家。
1963年ドイツ生まれ。超長時間露光によって都市・建築・歴史変容を一枚のイメージに圧縮することで知られる。
スイス/ドイツ出身の写真家。チューリッヒ・パリ・ロンドン・ニューヨーク・ロサンゼルス・オースティンを拠点に活動し、エディトリアル・セレブリティポートレートと、1999年から継続する自画像日記プロジェクト《Behind My Face》で知られる。
1972年ドレスデン生まれ。廃棄された車両・家具・工業的残滓・空白の室内を主題にしながら、実際には被写体を見て・変形し・再演出した上で撮影するという方法を特徴とする。
ジビレ・ベルゲマンは、東ドイツの文化誌『Sibylle』を舞台に、ファッション写真を都市と社会のなかの肖像として撮り直した写真家。アルノ・フィッシャーの写真教育と写真エッセイの方法を受け継ぎ、人物と環境、服や記念碑との関係を連作へ編んだ。代表作《記念碑(Das Denkmal)》ではマルクス=エンゲルス像の制作過程を11年にわたり追い、統一後はOstkreuz(オストクロイツ)の設立と教育を通じて後続世代へ著者性の方法を手渡した。
トーマス・デマンド(1964年ドイツ生まれ)は、既存の報道写真や記録写真を原寸大の紙とボール紙で再構築し、そのモデルを撮影して作品とする写真家・アーティスト。「現実の構築」を主題に、写真のドキュメンタリー的権威がいかに機能するかを問い直す。
ヴォルフガング・ティルマンスは、雑誌、クラブ、展示空間、出版、政治的メッセージを横断し、写真を一点の作品ではなく、イメージが置かれ、流通し、共有される場として考えた現代写真の作家。友人、身体、都市、紙、光を同じ視野に置く方法によって、1990年代以降の写真とインスタレーションの関係を広げた。
アクセル・ヒュッテ(1951年ドイツ生まれ)は、デュッセルドルフ派に連なる写真家。鮮鋭な大判カラー写真で風景・建築・夜景を捉えながら、霞・反射・光の乱反射によって視覚的確実性を宙吊りにする。
ソニア・ブラス(1968年ドイツ生まれ)は、ジオラマ・動物園・スタジオ効果を用いた大判カラー写真で、自然の見た目を持つ作り物の場面を撮影するアーティスト。写真的リアリズムの約束を逆用し、観る者がイメージを信じようとする欲望そのものを問題化する。
ルーカス・アインゼレ(1963年ドイツ生まれ)は、写真・映像・テキスト・調査に基づくプロジェクトを横断するアーティスト。地雷・証言・イメージと証拠の関係を主題に、ポートレートと証言を組み合わせることでドキュメンタリー写真の倫理的限界を問う。
OHIOは、写真雑誌を展示空間のように扱い、日常的で複製可能な写真の編集・出版・流通を作品化したドイツのプロジェクト。単独作品ではなくページ上の並置から写真を捉え直す。
ジャナイナ・チェペ(1973年生まれ、ドイツ/ブラジル)は、写真・映像・パフォーマンス・彫刻・絵画にわたって活動するアーティスト。水・植物・神話的なイメージを通じて身体が景観へと溶け込む変容の過程を、演出的な写真と映像で記録する。
イェンス・ウルリッヒ(1972年ドイツ生まれ)は、写真・彫刻・コラージュ・インスタレーションにわたって活動するアーティスト。既存のイメージや文化的形式を反復・複製・転置することで、複製そのものを批評的な方法として問う実践で知られる。
ナタリー・チェコ(1976年生まれ、ベルリン拠点)は、雑誌・新聞・商品パッケージなどの印刷物の中に既存の詩を「発見」し、文字をマーキングして写真に撮る「Hidden Poems」シリーズで知られるドイツのコンセプチュアル写真家。カメラを読書の装置として使い、見ることと読むことの重なりを問う。