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MOVEMENTS/ピクチャーズ世代·Pictures Generation·UPDATED 2026.05
MOVEMENT · 表現
PICS
PICTURES GENERATION
2 PHOTOGRAPHERS
§ — Movement — 表現で読む

ピクチャーズ世代

Pictures Generation

ピクチャーズ世代は、1977年の展覧会「Pictures」を起点に語られる作家群で、広告、映画、雑誌、テレビの既成イメージを引用しながら、作者性、オリジナル、ジェンダー表象、消費文化の仕組みを批判した。写真を「現実を写すもの」とみなす前提はここで大きく後退し、むしろ写真はすでに流通している像をどう再配置するかの問題になる。ポストモダン期の写真を考えるうえで避けて通れない節目である。

Photographers2Category表現Period1977–現在Updated2026.05
Overview · この表現について

広告・映画・テレビの既成イメージを引用し、作者性・オリジナル・ジェンダー表象を批判した作家群。写真は「現実を写すもの」から「すでにある像を再配置するもの」へ変わった。

核心命題

ピクチャーズ世代が軸足を移したのは、写真が「現実をどう写すか」だけでなく「既存の像をどう読むか」という問題へである。作者がゼロから世界を表現するという近代的な神話は、大量複製時代のイメージの中で大きく揺らいだ。

§ 01表現解説

この世代が登場した背景には、1960年代末から70年代にかけて、広告、テレビ、映画の画像が日常を強く支配するようになったことがある。シンディ・シャーマンバーバラ・クルーガー、シェリー・レヴィーン、リチャード・プリンスらは、既存のイメージを模倣、引用、切り取り、言葉と結びつけることで、写真のオリジナル性や作者性を疑う。*1

1977年の「Pictures」展とダグラス・クリンプの批評が重要なのは、広告、映画、テレビ、雑誌のイメージ環境そのものを作品の主題へ変えたからである。シャーマンが女性像を演じ直し、シェリー・レヴィーンが作者性を盗用で崩し、リチャード・プリンスが広告の話法を奪い、バーバラ・クルーガーやルイーズ・ローラーが制度の視線を言葉や展示の側から切り返した。*5

§ 02批評と受容

とくにジェンダー表象への介入は重要である。女性像、スター像、広告コピーのような反復的イメージは、単なる引用対象ではなく、権力が働く場所として扱われた。一方で、引用や盗用の戦略は、市場の中で洗練されたスタイルとして回収される危険もある。*7

それでもピクチャーズ世代は、写真をめぐる思考をポストモダン的に大きく組み替えた。コンセプチュアルアートフェミニズム写真ステージド写真をつなぐ結節点として読むべきページである。*8

§ 03関連する表現

コンセプチュアルアートが手続きと言語を押し出したあと、ピクチャーズ世代は広告や映画や雑誌のイメージそのものを舞台にした。フェミニズム写真ステージド写真との違いを見ると、引用と演出の使い方が整理しやすくなる。*11

§ 04写真家一覧
§ SRC出典