潮田登久子
潮田登久子は、冷蔵庫、本、豪徳寺の部屋に残る光や生活用品を通じて、近しい人の時間を人物の表情だけに頼らず写してきた写真家である。桑沢で石元泰博、大辻清司に学び、街の人物写…
私写真は、自分自身、家族、恋人、日常の親密な場面を主題とする写真実践で、日本では1970年代以降に特有の表現として語られてきた。「私の周辺」という主題は普遍的であるが、日本の文脈では「私小説」の系譜と結びつき、自己と他者の境界、カメラを向けることの暴力性、日常の政治性といった問いを独特の形で立ち上げてきた。
自分自身・家族・恋人・日常の親密な場面を主題とする写真実践。日本では私小説の系譜と結びつき独特の展開を見せた。カメラを向けることの倫理と親密性の政治が問われる。
私写真の問題の核心は、親密な関係をカメラに収めることが同時に一種の暴力でもあるという逆説にある。私的な経験は社会的な語りへ変換される。
潮田登久子は、冷蔵庫、本、豪徳寺の部屋に残る光や生活用品を通じて、近しい人の時間を人物の表情だけに頼らず写してきた写真家である。桑沢で石元泰博、大辻清司に学び、街の人物写…
ヌード、身体、植物、鉱物、デジタルコラージュを通じて、身体を見る視線そのものを問う写真家。写真集《NEW SKIN》では男性身体、ゲイ雑誌、彫刻、セルフィーを重ね、男性身体を見る視線の位置を組み替えた。
野村佐紀子(1967年下関生まれ)は、男性ヌード、夜、花、海を黒の濃度と写真集の順序で結びつける写真家。荒木経惟に師事しながら、露骨なエロスへ進まず、裸体を共有された時間と記憶の像として見せた。
荒木経惟は電通の広告写真家として働く傍ら、新婚旅行を撮影した私家版写真集『センチメンタルな旅』(1971年)で写真家としての…
1934年生まれ、2012年没。家族・妻・孤独・自己崩壊を主題とした強烈に個人的な写真で知られる。